ハギレで咲かせる春の花畑。『チューリップのパッチワーク』タペストリー

公開日: 2026/11/09

白い壁に飾られたパッチワークのタペストリー。赤、ピンク、黄色のチェックや花柄の布が、チューリップの形に縫い合わされている

「古着も、余り布も、咲き誇る」。

パッチワークキルトは、物を大切にする心から生まれた手芸。 小さな布のかけらが集まって、一枚の絵になる感動は格別です。

今回は、春の定番パターン**「チューリップ」**に挑戦します。 「難しそう?」いいえ、実はこれ、四角形と三角形をパズルのように組み合わせるだけなんです。 手縫いでゆっくり時間を楽しむ、約2,000文字のキルト講座へようこそ。

1. 図案:幾何学が花になる不思議

チューリップのパターンは、正方形のブロック(ブロックデザイン)で作ります。

Simple Pattern

  • 【花の部分】: 5cm角の正方形2枚と、三角形(正方形を半分にしたもの)2枚を使います。
  • 【葉っぱ部分】: 緑色の三角形を、白い布と組み合わせて「茎と葉」に見立てます。
  • 【セッティング】: 今回は9本のチューリップを3×3で並べて、約20cm角のミニタペストリーにします。

2. 縫い方:ピースワークの基本

ミシンでもできますが、小さなピース(布片)を精准に縫うには手縫いがおすすめです。

Step 1:しるし付けと裁断

厚紙で型紙を作り、布の裏に鉛筆でなぞります(出来上がり線)。 その外側に7mmの「縫い代」をつけてカットします。 この7mmが重要!多すぎるとゴロゴロし、少なすぎるとほつれます。

Step 2:中表で縫う

2枚のピースを中表に合わせ、待ち針を打ちます。 出来上がり線の上を「ぐし縫い(または半返し縫い)」します。 縫い代は倒す方向が決まっていますが(基本は濃い色の布へ)、迷ったら「割る(アイロンで開く)」のが一番きれいに仕上がります。

3. ぷっくり仕上げる「キルティング」

繋げただけではペラペラです。綿を入れて魂を吹き込みます。

  • ✔ 3層にする:「トップ(パッチワークした布)」「キルト芯(綿)」「裏布」の3枚を重ねて、しつけ糸で仮止めします。
  • ✔ 落としキルト:ピースの縫い目の際(きわ)を細かく縫っていきます(落としキルト)。すると、花の部分だけがプクッと浮き上がり、立体的なお花畑が完成します!

4. 最後に:思い出を継ぎ接(は)ぐ

「『この赤い布、娘のワンピースだったな』『このチェックはランチョンマットの余り』。 パッチワークは、布の記憶を縫い合わせる作業でもあります。 壁に飾ったその一枚を見るたび、優しい記憶が蘇る。 そんな温かい春のインテリアを作ってみてください。」

まとめ:布と遊ぶ時間

小さな断片が、

大きな物語に
なります。

Fabric Story.