通園ショルダーバッグを型崩れさせない!「芯地」の選び方とプロの貼り方

公開日: 2026/02/21

芯地を貼ってパリッと仕上げるバッグ作り

「お気に入りの可愛い生地でショルダーバッグを作ったのに、お弁当や水筒を入れたら形が歪んでお辞儀してしまった…」。これは、バッグ作りに挑戦する多くの方が最初に直面する壁です。

既製品のバッグがシャキッと自立しているのは、生地の裏側に「芯地(しんじ)」が貼られているからです。芯地は、いわばバッグの筋力であり骨組み。しかし、手芸店に行くと山のような種類があり、どれを選べば良いか迷ってしまいます。本記事では、3年間使ってもへたらない通園ショルダーを作るための芯地選びと、剥がれない貼り方のコツを約2,000文字で詳述します。

1. 初心者必見!「不織布芯」と「織物芯」の違い

まず知っておくべきは、芯地には大きく2つのタイプがあるということです。

【不織布(ふしょくふ)芯】

繊維を絡めて作った、紙のような芯地です。

  • 安価でどこでも買える。
  • 折った時に「紙のような折り目」がつきやすい。
  • 何度も洗濯すると中で剥がれたり、ダマになったりすることも。
  • コップ袋などの小物向き。

【織物(おりもの)芯】

布状の芯地です。通園ショルダーには絶対こちらがおすすめです。

  • 布の風合いを活かしつつ、強度を爆上げ。
  • 洗濯に非常に強く、剥がれにくい。
  • シワになりにくく、バッグが「自立」します。
  • 通園バッグ、ショルダーバッグの必需品。

2. 重さに負けない!厚みの選び方黄金パターン

「厚手」と書かれた芯地を一枚貼れば良いわけではありません。プロは場所によって使い分けます。

1

本体全体には「織物・中手(なかて)」

オックス生地やキルティングの裏に。程よいハリが出ますが、家庭用ミシンでも縫いやすい厚みです。

2

底部分・蓋部分には「厚手」を重ねる

荷物の重さがかかる「底」と、開閉で酷使する「蓋」には、さらに厚手の芯地を重ね貼りします。この“ダブル使い”が、型崩れを防ぐ最大のコツです。

3. 絶対に剥がれない!「プレス」の神公式

「芯地を貼ったのに、数回使ったら気泡が入って剥がれてきた」というトラブル。それはアイロンの掛け方が間違っています。

プロ流・芯地接着のルール

  1. 「滑らせる」のは厳禁: アイロンをスライドさせると芯地が伸びて歪みます。「上から体重をかけて、10〜15秒間じっと押し当てる」スタンプ方式で。
  2. 当て布を忘れない: アイロンの熱で芯地の糊がアイロン面に付くのを防ぎ、かつ布への熱伝導を均一にします。
  3. 熱が冷めるまで放置: ここが最も重要!接着した直後の熱い状態で布を動かすと、せっかく溶けた糊が剥がれてしまいます。3分間は完全に冷めるまで放置してください。

4. 注意!「家庭用ミシン」の限界点

芯地を何重にも重ねれば丈夫になりますが、厚すぎると今度は「ミシンが進まない」「針が折れる」という事態に。

⚠️ 作家のアドバイス:

「芯地を貼る場所は、縫い代(端から1cmなど)の分をカットしたサイズにしましょう。こうすることで、縫い合わせる部分の厚みを抑えつつ、見える部分はパリッと仕上がります。家庭用ミシンをいたわる、大事な工夫です。」

まとめ:目に見えない「芯」が、愛情を形にする

芯地は表からは見えません。しかし、三年間毎日使い、卒園する時にまだそのバッグが「しゃんとしている」のは、この2月のあなたのひと手間(芯地貼り)があったからです。

「なんだか難しそう」と思わず、まずは裏地にアイロンを当てることから始めてみませんか?

パリッと気品あるバッグを背負って通園するお子様の姿、想像するだけでワクワクしますね!