もう怖くない!ハンドメイド作家のための『初めての確定申告』完全準備リスト

公開日: 2026/05/08

PCと電卓、領収書を前にして確定申告の準備をするハンドメイド作家のアトリエ風景

「作家として一歩前進した証、それが確定申告です」。

2月。ハンドメイド作家にとって、入園・入学準備の繁忙期と重なるのが「確定申告」のシーズンです。趣味の延長から「事業」として意識し始めた時、避けては通れないのが税金の手続き。しかし、複雑な用語や計算に、つい後回しにしてしまいたくなるのも事実です。

確定申告は、単にお金を払う儀式ではありません。一年の「頑張り」を数字で見つめ直し、適正な経費を計上して自分を守るための大切なステップです。本記事では、申告が必要なボーダーラインから、忙しい作家が効率よく準備するための「3つの神器」までを、約2,000文字のボリュームで詳しく解説します。

1. 【基本】私は申告が必要?「所得20万円」の壁とメリット

まず知っておきたいのは、自分が申告対象かどうかという点です。

Tax Return Basis

  • 【副業の方】: ハンドメイド販売などの「所得(売上から経費を引いた額)」が、年間20万円を超えた場合に申告義務が生じます。
  • 【専業(個人事業主)の方】: 所得が基礎控除額(48万円など)を超えた場合に申告が必要です。
  • 【申告のメリット】: 義務がなくても、源泉徴収されている場合などは、申告することで「還付金」としてお金が戻ってくるケースがあります。

2. 今すぐ集める!失敗しないための「準備書類チェックリスト」

締切直前に慌てないために、まずは以下の書類を手元に確保しましょう。

売上を証明するもの

minne、Creema、メルカリShopsなどの各プラットフォームから発行される「売上明細」。 銀行の通帳記帳も済ませておきましょう。

経費の領収書・レシート

資材の購入、発送時の切手代、梱包材。 クレジット決済の場合は「利用明細」も併せて保管します(※詳細は第92記事参照)。

3. 作家の泣き所:「たな卸(在庫数)」の正確な出し方

ハンドメイド作家が最も間違いやすいのが「在庫」の扱いです。

  • ✔ 経費にできるのは「売れた分」だけ:12月31日の時点で手元に残っている布やパーツは、その年の経費には入りません。これらを「期末の棚卸高」として計上する必要があります。
  • ✔ 棚卸しのコツ:全てのパーツを1円単位で数えるのは至難の業。種類ごとに「全体の何割残っているか」を概算し、根拠のある数字を残しておくことが実務上のポイントです。

4. 最後に:記録は「将来の自分」へのラブレター

「数字と向き合う時間は、去年の自分の努力を肯定する時間です。 最初は真っ白な帳簿に戸惑うかもしれません。 でも、一歩ずつ整えていくことで、来年はもっと賢く、もっと自由に創作活動ができるようになります。 e-Tax(電子申告)を使えば、自宅から24時間いつでも提出可能。 繁忙期の合間に、少しずつ、でも確実に準備を進めましょう。」

まとめ:作家の責任と、自由への切符

正しく申告することは、プロとして活動を永く続けるための「パスポート」です。

数字の森を抜けた先には、より晴れやかな気持ちで向き合える、新しい作品作りが待っています。

さあ、落ち着いて電卓を叩きましょう。あなたの歩みが、確かな記録になります。