お供え物の心遣い。和紙で作る
「お盆の飾り台と小物」の作り方

The Spirit of Obon Craft

懐かしい顔ぶれが帰ってくる、静かな夏。
お盆飾りは、見えないお客様をお迎えするための「おもてなし」の心です。
和紙は、その独特な繊維の重なりが光を優しく和らげ、
供える人の清らかな想いを伝えてくれます。
市販のセットも便利ですが、今年は和紙を折って、切って、
あなた自身の「心遣い」を形にした飾りで仏壇を整えてみませんか?
伝統を大切にしながら、現代の住まいにも馴染む和紙の小物たちをご紹介します。

準備するもの:祈りを彩る和の素材

  • 和紙: 奉書紙、友禅和紙、揉み和紙など。白、紫、金、銀などが使いやすいです。
  • 厚紙または空き箱: 飾り台(三方風)の土台として使用します。
  • 水引: 白、銀、黄などの落ち着いた色。飾り結び用。
  • 道具類: カッター、定規、のり(または両面テープ)、ピンセット。

制作ステップ:和紙の質感を活かした丁寧な手仕事

1. 「三方(さんぽう)風」ミニ飾り台の作成厚紙を使って、小さな台を作ります。10cm角程度の立方体の1面を底にし、周りを美しい和紙で包みます。大切: 和紙を貼る際は、角の処理を丁寧に行うことで、凛とした佇まいになります。 天板には「奉書紙」を敷き、角を少し折って「敷き紙」として整えましょう。
2. 果物や菓子を彩る「お供え用掛け紙」お供えする果物や菓子箱に、細長く切った和紙を巻き、その上から水引を結びます。 水引は「あわじ結び」や「梅結び」など、落ち着いた雰囲気の結び方を選びましょう。 白と銀の水引を使うことで、格調高いお供え物へとランクアップします。
3. 添え物:和紙で折る「蓮の花」と「散華」揉み和紙を使って、立体的な蓮の花を折ります。花びらを1枚ずつ丁寧に立ち上げることで、本物のような質感が生まれます。 また、蓮の花びらの形に切った和紙(散華)を仏壇周りに数枚散らすだけで、場が一気に清められた印象になります。

整う空間、穏やかな祈りの時間

完成した飾りを仏壇にセットすると、和紙が持つ静かな力が、
部屋全体の空気を引き締めてくれるのを感じるでしょう。
「お帰りなさい」。
そんな言葉が自然とこぼれるような、温かで美しい迎えの準備。
和紙の白さは、供える人の純粋な気持ちを。
丁寧な折り目は、積み重ねてきた感謝の日々を代弁してくれます。
豪華なものではなくてもいい、あなたの手が触れたその飾りが、
ご先祖様にとって何よりの供養になるはずです。
今年の夏は、和紙の清涼感に包まれて、
心ゆくまで大切な方との対話を楽しんでください。

Sacred Paper Path

和紙を折り、
想いを重ねる。
祈りのそばに、
静かな夏が咲く。

Ethereal Washi Design 2024