【DIY】仏壇に飾る。枯れない
「布花・つまみ細工の仏花」の作り方

Eternal Bloom of Prayer

祈りのそばに、絶えることのない彩りを。
生花の美しさは格別ですが、管理が難しい季節には、
布から生まれた「枯れないお花」という選択肢があります。
一枚一枚の布を折り、重ねて生まれる「つまみ細工」や、
コテを当てて生命感を吹き込む「布花」は、
手仕事ならではの精緻さと温もりが、仏壇を優しく包み込みます。
故人を想い、一針一針を大切に紡ぐ時間は、
それ自体が尊い供養のひと時となるでしょう。

素材とマナー:仏花としてふさわしい選び方

  • ふさわしい花の種類: 菊、蘭、ハス、リンドウなど(トゲのある花は避けます)。
  • 色の構成: 白、黄、紫、ピンク、赤の五色が基本(四十九日までは白を基調に)。
  • 推奨される布地: ちりめん、シルク、上質なコットンガーゼ。上品な光沢があるもの。
  • 資材: 地巻ワイヤー、フローラルテープ、花器(またはオアシス)。

制作手順:つまみ細工の技法で「菊」を編む

1. 「剣つまみ」でキリっとした花びらを作る仏花の中心となる「菊」を表現するには、つまみ細工の基本である「剣つまみ」が最適です。 正方形にカットした布を対角線に折り、さらに折って尖った形にします。コツ: 花びらの形を一定に揃えることが、凛とした美しさへの近道です。
2. 花の組み立てと茎(ワイヤー)の処理丸く切った台紙に花びらを並べて貼り、中心にペップ(しべ)を添えます。 花の裏側にワイヤーを通し、フローラルテープで巻いて茎を作ります。 実在する花のバランスを意識して、数輪のつぼみや葉も同様に制作しましょう。
3. 束ねて整える:左右対称の美学完成した数種類のお花を、仏花特有の「ひし形」に近いシルエットになるように束ねます。 仏壇の左右に一対で飾る場合は、鏡合わせのように左右対称のデザインに整えるのがマナーに適った美しい仕上がりです。

心を整え、伝統の技に想いを乗せて

完成した布の仏花を仏壇に供えると、その柔らかな質感が、
どこか懐かしく、安らかな空気を作り出してくれることに気づくでしょう。
「今日はお盆だね」「いつも見守ってくれてありがとう」。
お花の手入れをしながら交わす心の対話が、
布花であれば「ずっとそこに咲き続ける」という形となって、より長く寄り添ってくれます。
手仕事の時間は、誰かを想う時間そのもの。
静かな夏の午後、静寂の中で一輪のお花を仕立てるひとときを大切に。
あなたの優しい真心が、美しい布の花を通して、大切な方へ届きますように。

Prayer in Bloom

枯れることのない、
感謝のいろどり。
祈りのそばに、
永遠の安らぎを。

Traditional Fabric Artistry 2024